Discord と Miro を使ってオンラインで OST してみた

Discord と Miro を使ってオンラインで OST してみた

Clock Icon2020.04.15

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はじめに

ここ最近はオンラインで開催するカンファレンスや勉強会が増えています。運営で関わらせてもらっているアジャイル・ディスカッション!! という現場の課題などを話し合って、ついでに仲間を作ろう!な会でも平常時はオフラインでOSTを開催していますが、この機会にオンラインでのOSTを試してみました。まずはごく少人数でZoom + Miroを試し、次に10名程度でDiscord + Miroを試したのが良かったので、どんな感じで使ったのかを紹介します。

ツールの紹介

Discord とは

元々ゲーマー向けのテキスト+音声チャットサービスです。
このBlogでも紹介していました。声がぶつからない。ゲーマー向けボイスチャットツール「Discord」を今こそ推したい | Developers.IO

Miro とは

付箋/ペン/ホワイトボードをオンラインで使えて、共同で編集できるサービスです。

どんな感じで使ったか

Discord

事前に現役Discorderの方に、基本的な使い方やOST向けのアイデアなどを共有してもらいました。そして参加者が分かりやすいように、事前にある程度カテゴリやチャンネルを作りました。数行程度の“使い方”、“自己紹介”、皆が集まったり、最初の説明をするための、OST本編のための”ロビー”、”イベント会場”と各テーブルという最低限を用意し、あとは勝手に作ってねというスタイルです。
Miroを併用するため、OST本編の会場はボイスチャンネルのみとし、他はテキストチャンネルのみだったり、併用したりしました。

Miro

一つの大きなボードの中でフレームを作り、それをテーブルと見立てて一つのテーマを話す場としました。また、この会の説明、フィードバック板、運用用のカンペ、参加者の名札、テーマを書いた時間/テーブル割表もMiroに置き、リアルな部屋+αのような感じです。音声以外の情報はMiroを見ろ!ですね。

やってみて感じた特徴

テーブル間の移動がすぐにできる

Discordで「さて、大体話も出尽くしたし他に移ろう」と思ってから1クリックで他のテーブルに移動できるのが最高です。各テーブルから全体の場に戻るのもすぐです。思考が終わる前に移動が完了しています。これが最大の利点だと思います。

誰が話してるのかがひと目で分かる

顔が見えなく声の情報しかない場合、よく知ってる人でないと、誰が話してるのかが分かりません。Discordでは話している人のユーザーアイコンがハイライトするので、誰が話しているの分かりました。案外見るもんですね。

誰がどこに居るのかがひと目で分かる

Discordではテキストの名前だけの表示なので、多くのチャンネルと、そこに居る人のリストが一度に表示できます。

人の顔が見えない

これがZoomやMeetなどのビデオ会議ツールにないところで、顔情報が見えないのはどうなんだろう?と思っていたところ。ただやってみたら表情が無くても全然OK、むしろ見るべき顔情報が減ったので、会話とボード(Miro)に集中できたかも、とも思えたのが大きかったです。今回特に知ってる人だけだったからかは分かりません。

追記:2020/4/14 Server Video – Discord Discordにビデオ通話機能が追加される模様。

ノイズが乗りにくい

Discordで一定レベル以下の音を遮断してるため、送風機の音のようなレベルの小さなノイズは乗りにくくなっています。ですが、環境(人)によっては話しはじめの音が聞こえない事がありました。設定から入力感度の具合を変更して解決できたようなので、最初の音が聞こえない場合は試してみると良さそうです。

追記:2020/4/14 Noise Suppression というノイズキャンセルな仕組みもβ版として出たようです。
内部的にはこちらで紹介しているkrispを利用している模様 リモートワークをより良いものにするために krispを触ってみた

どこからでも参加できる

オンラインなので地理的な問題はありません。インターネット万歳!関西や九州からも参加できました。

まとめ 

今回の十数人規模で、顔見知り、会の進め方を知ってる状況で試した限りはDiscordとMiroを使ったOSTはできると感じました。オフラインだと、机/椅子/ホワイトボード/ポストイット/マジックと、定番で歴史があり、充分使い勝手の良いツールが機能しています。オンライン前提だと、回線、ソフトウェア、ハードウェア含めてだいぶ進化しているものの、まだまだ多くの可能性がありそうです。急速にリモートワークやオンラインツールの知見が積極的に共有される昨今、いろんな場や手に馴染むツールが発見&活用されるのが楽しみです。RemoMicrosoft Teamsなんかも気になります。それでは!

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